ケガしたかな?と思ったら(後編)
走っていて体のどこかが痛みを感じてきた場合、大抵は大事を取るのが正解です。落ち着いてどんな症状なのかを確かめましょう。ここでは、2ページに分けてそれぞれのケースでの対応を紹介しています。
マメができたら
足と靴の摩擦でマメができることがあります。靴が自分の足と合っていなかったり、走った環境が悪かったりするとマメができやすいです。
マメができたら、つぶして水を抜き、ドライヤーなどで乾燥させると大抵は数日で完治します。治るまでは走ることはできません。
アキレス腱が痛くなったら
アキレス腱が痛むのは、ふくらはぎの筋肉が張り、アキレス腱を引っ張るためです。ふくらはぎの筋肉が張るのは、足で地面を力任せに蹴ることで推進力を得る間違ったフォームで走っていて、ふくらはぎの筋肉を酷使していることが原因として考えられます。
この場合、ふくらはぎをマッサージしてから足首のアイシングをするのが適切な処置方です。ストレッチをしようとすると症状が悪化する場合があるので気をつけましょう。
アキレス腱を痛めないためには、正しいフォームを身につけることが第一です。
土踏まずが痛くなったら
土踏まずは、主に初級者がベタ足で着地するようなフォームで走ったりすると痛くなりやすいです。土踏まず周辺の筋肉をマッサージしてほぐすことが適切な処置方です。
ベタ足で着地する方は予防のためにも着地・足運びを矯正しましょう。
足の甲が痛くなったら
足の甲は、硬い路面の上を走りすぎた場合、靴紐を締めすぎた場合などに痛くなることがあります。痛みを感じたらまず靴紐をゆるめましょう。
靴紐の締めすぎで痛くなった場合ならば翌日には痛みは引きますが、硬い地面の上を走りすぎた場合は腱が損傷しているので、触っても痛くなくなるまで治るのを待つしかありません。
すねが痛くなったら
すねの内側の痛みは初心者特有のもので、走るための筋力が不足していることが原因です。 しばらく休めば痛みは引いていきますし、走って筋力をつけていけば痛むことはなくなるはずです。
腰の痛み
腰の痛みは初級者にありがちな故障で、フォームが乱れることが原因で起きることが多いです。
アイシングをして悪化しないようにするのが適切な処置方です。
背中・胸の痛み
背中や胸に痛みを感じるのは、激しい呼吸を繰り返すことが原因です。 激しい呼吸をし続けていると、背中の筋肉が緊張し、痛みを伴います。また呼吸によって肋骨間の神経が圧迫されることで胸が痛くなることもあるようです。
運動後にストレッチをしっかりすること、ぬるめの湯舟にじっくり浸かって筋肉をほぐすことなどで痛みに対処します。
走っている最中に胸の痛みを感じた場合は、ペースを落として深呼吸することでほぼ痛みは解消されます。
マメができるのを防ぐ
程度にもよりますが、マメができてしまうと走ることはできませんのでできてしまわないように対策を取っておくべきでしょう。
基本的には、きちんと靴下を履き、靴ひもをきつく締めすぎないこと、新品の靴は十分慣らすまでは本格的な運動に使わない、などといった当たり前のことを当たり前にやることくらいです。
無理なトレーニングもマメができる原因になりますので、注意しましょう。 ←前編に戻る